長久手へ。あんかけスパ、初体験!

愛知版『千年女優』、稽古はすこぶる順調です。
順調過ぎて、「ちょっと稽古減らしましょうよ」と末満さんが言い出すほど。
末満さんは、私が今まで出会った人の中でも相当に「稽古好き」な演出家さんだと思う。休演日にも「リズムが崩れてしまうから」という理由で稽古を入れるほどの彼が「稽古を減らす」と言いだすとは、これは一体何事?てなものであります。ああ、とうとうTAKE IT EASY!が末満さんに飽きられてしまう日が来たか…?という自虐的な気持ちが頭をよぎったりしながらも、「再演なんて久々で。しかもこんなに間を置かずやるなんて初めてで。」とはにかむ末満さんを見ながら、そして初演時にはそこまで話し込むことは出来なかった「この瞬間の千代子の気持ち」について稽古場で延々議論しながら、愛知版『千年女優』の仕上がりにひとつずつ頷き噛みしめる日々を過ごしています。
そんな稽古の日々の中、今日は愛知公演の会場である「長久手町文化の家」へ見学に行ってきました。車で往復7時間、名古屋滞在時間は1時間という強行スケジュール。でも、やはり行ってよかった!皆を連れて行けてよかった。水口号が5人乗りのため、たちねえとさなえちゃんはお留守番でしたが、少しでもこの感覚を伝えられたかな。末満さんのブログで劇場の様子が紹介されていますが、書かれている通り、グローブ座を彷彿とさせる厳かな佇まいでした。愛知版は大阪版と違ってロヲタスのセットもなければ、派手な照明や、手の混んだ音響システムもありませんが、この「森のホール」自体が『千年女優』のセットの一部のように見えたら素敵だなと思いました。それは、シンプルに役者力が試されるということでもあり、俄然、膨らむ期待度が役者の肩にのしかかってくるわけですが…彼女たちならやってくれると信じています。
とにかく、やっと『千年女優』を客席で座って観ることができるのです。楽しみだ!

↑休憩に寄ったSAで。いい天気でした。このあと、「追い越し車線を思ったより長く走っていた罪」で反則切符を切られることとなる私。すわスピード違反か!?と構えた後に「あ、違った。ほっ。」と胸を撫で下ろしたのもつかの間、なんだか理不尽な展開に首を捻る。警察のおじさんには私たち一行は「休日に仲間と連れ立って遊びにいく若者たち」に見えたみたいで、「いえ、仕事で、神戸から名古屋へ日帰りで…」と言うとえらく同情されてしまいました。別れ際には「頑張りなよ!帰り道は車が増えるから気をつけてな!」と、まるで親戚のおじさんみたいになってました。同情はいりません、あのう、できれば点数を返してはいただけませんか…?何にせよ、世の中平和ということです。

↑ウワサのあんかけスパ。今まで食べた事の無い、新感覚の味でした。

↑出発間際、吃驚仰天の芸能ニュースが飛び込んできたため、昼食時もニュースチェックに余念がない末満さん。会った事も話したこともない彼の事を本気で心配している末満さんを見て「あー、この人は本当にいい人だ」と思った、昼下がりin長久手でした。