高校演劇コンクール、その後

今日は高校演劇コンクールの審査を務めた東播磨地区の出演高校が集まり、反省会のような、総括のような、そんな会が開かれたので行ってきました。
2週間前に行われた本番を終え、県大会に進むチームもあれば、文化祭やオープンハイスクールなどに向けて練習をしている学校もあり、置かれている状況は様々。
そんな、それぞれの高校で今抱えている問題や大会当時に訊けなかったことに答えるのが、今日の私の役目でした。
高校時代に全く演劇に触れていなかった私からすると、すでに演劇の世界に何らかの魅力を感じて身を投じているその姿はとても眩しく、無限の可能性を感じました。


コンクールが全てじゃない。
勝ち負けがすべてじゃない。
学校という場所があって、一緒に演劇をする仲間が居て、支えてくれる先生がいる。
どんどん公演をすればいい。
放課後に、昼休みに、部室で、教室で、中庭で、やりたい公演をやりたいようにやればいい。
5分でも、10分でも、ひとりでも、ふたりでも。
あなたたちは「演劇部」なんだから。


そんな気持ちを伝えたかったのだけど、10のうち3くらいしか伝えられなかった自分がもどかしかった。


会が終わって、ロビーに座っていると、ひとり、またひとりと生徒達が私に声をかけては去って行く。
舞台上の自分がどんな風に見えたか、というのをもっと聞きたがった子。
将来演劇の世界にいきたいのだけど、今の自分でやっていけるのだろうか、と不安を吐露した子。
初めて会った時よりもずっとフランクに、私に挨拶をしに来てくれた子。


次のコンクール会場か、それともどこかの舞台の上でかは分からないけど、きっとまた会いたいと思える出会いでした。


みんながんばれ。
私もがんばる。
審査員一年生は、来年二年生になれるように、もっともっとまっすぐ演劇と向き合うよ。