黒田武志さんのフライヤー展。そして今監督。

尊敬する大先輩・グラフィックデザイナーの黒田武志さんのフライヤー展へ行ってきました。
壁に貼られた数々のポスターは、そのまま私の演劇史を思い出させてくれ、懐かしさで胸が一杯になりました。惑星ピスタチオ時代、9年前の末満さんの姿を発見しては「あの頃は、いちファンとして憧れの眼差しで客席から観ていたなあ…」と感慨に耽ったり。HEP HALLプロデュース「ハムレット」のパンフレットを眺めては「黒田さんのアトリエで編集作業をしたなあ。無事仕上がった時に飲んだお酒が美味しかったこと!」と思い出に浸ったり。展覧会場がカフェバーだったので、閉店までの1時間程、青野菜のジュース(超美味!なんと山葵菜入り!)を頂きながら、ポスターたちに囲まれて至福の時間を過ごしたのでした。
さあ帰ろうと席を立ったところへ、一本の電話が。なんと今監督ではありませんか。神戸にいらしていた監督から、「今から飲みましょうよ」との嬉しいお誘いでした。一緒にいた清水かおりと末満さんを誘って、三宮へ。ふと気づくと4時間近く話していたでしょうか。監督とのお酒の席では、毎度ながら時間を忘れてしまいます。それだけの長い時間ですから、舞台版『千年女優』に関する、具体的な"あんな話"や"こんな話"をかなりたくさんしたのですが、今、私の心に残っているのは、どうやらアニメーターの鈴木さんが「嵐」をお好きらしいということ。(私の嵐好きに関してはコチラ。)ああ、鈴木さんと語りたい。鈴木さん、私、清水かおりと一緒に大槻ケンヂさんの20周年記念ライブへも行きました。…愛知でぜひ語りましょう!
いけない、ブログを私信に使ってしまった…。

長久手へ。あんかけスパ、初体験!

愛知版『千年女優』、稽古はすこぶる順調です。
順調過ぎて、「ちょっと稽古減らしましょうよ」と末満さんが言い出すほど。
末満さんは、私が今まで出会った人の中でも相当に「稽古好き」な演出家さんだと思う。休演日にも「リズムが崩れてしまうから」という理由で稽古を入れるほどの彼が「稽古を減らす」と言いだすとは、これは一体何事?てなものであります。ああ、とうとうTAKE IT EASY!が末満さんに飽きられてしまう日が来たか…?という自虐的な気持ちが頭をよぎったりしながらも、「再演なんて久々で。しかもこんなに間を置かずやるなんて初めてで。」とはにかむ末満さんを見ながら、そして初演時にはそこまで話し込むことは出来なかった「この瞬間の千代子の気持ち」について稽古場で延々議論しながら、愛知版『千年女優』の仕上がりにひとつずつ頷き噛みしめる日々を過ごしています。
そんな稽古の日々の中、今日は愛知公演の会場である「長久手町文化の家」へ見学に行ってきました。車で往復7時間、名古屋滞在時間は1時間という強行スケジュール。でも、やはり行ってよかった!皆を連れて行けてよかった。水口号が5人乗りのため、たちねえとさなえちゃんはお留守番でしたが、少しでもこの感覚を伝えられたかな。末満さんのブログで劇場の様子が紹介されていますが、書かれている通り、グローブ座を彷彿とさせる厳かな佇まいでした。愛知版は大阪版と違ってロヲタスのセットもなければ、派手な照明や、手の混んだ音響システムもありませんが、この「森のホール」自体が『千年女優』のセットの一部のように見えたら素敵だなと思いました。それは、シンプルに役者力が試されるということでもあり、俄然、膨らむ期待度が役者の肩にのしかかってくるわけですが…彼女たちならやってくれると信じています。
とにかく、やっと『千年女優』を客席で座って観ることができるのです。楽しみだ!

↑休憩に寄ったSAで。いい天気でした。このあと、「追い越し車線を思ったより長く走っていた罪」で反則切符を切られることとなる私。すわスピード違反か!?と構えた後に「あ、違った。ほっ。」と胸を撫で下ろしたのもつかの間、なんだか理不尽な展開に首を捻る。警察のおじさんには私たち一行は「休日に仲間と連れ立って遊びにいく若者たち」に見えたみたいで、「いえ、仕事で、神戸から名古屋へ日帰りで…」と言うとえらく同情されてしまいました。別れ際には「頑張りなよ!帰り道は車が増えるから気をつけてな!」と、まるで親戚のおじさんみたいになってました。同情はいりません、あのう、できれば点数を返してはいただけませんか…?何にせよ、世の中平和ということです。

↑ウワサのあんかけスパ。今まで食べた事の無い、新感覚の味でした。

↑出発間際、吃驚仰天の芸能ニュースが飛び込んできたため、昼食時もニュースチェックに余念がない末満さん。会った事も話したこともない彼の事を本気で心配している末満さんを見て「あー、この人は本当にいい人だ」と思った、昼下がりin長久手でした。

松村里美 降板のお知らせ

大阪版の熱よ再び、と、愛知版に向けて稽古に励んでいたTAKE IT EASY!×末満健一『千年女優』でしたが、ここに来て皆様に残念なお知らせをしなければなりません。
松村里美がカラフル3参加のTAKE IT EASY!×末満健一『千年女優』(5/2〜4@愛知 長久手町文化の家)を降板させていただくこととなりました。
難病を煩っている妹さんの介護のためで、本人の意思を尊重させていただくことにしました。
楽しみにしてくださっていた皆さんには本当に申し訳ありません。


松村里美に代わって、泰平堂より立花明依さんに出演いただきます。
立花さんは、末満さん率いるピースピット作品では欠かせない看板女優さんです。そして、大阪版『千年女優』の頃から、演出助手として末満さんとTAKE IT EASY!メンバーをサポートしてくれていました。
松村に負けず劣らず、いえ、松村以上に?中性的な魅力と身体能力を備えた女優さんです。松村の代わりとして出演いただくのに、こんなにも心強い人はいません。
昨日から立花さんを交えて稽古を始め、よりいいものを作ろうと皆で奮起していたところです。
新生・チーム『千年女優』として、全力で愛知版『千年女優』に取り組みます。どうぞよろしくお願い致します。

愛知へ。

ピースピット・末満さんからメールが届く。
改訂に改訂を重ねられた、愛知版『千年女優』台本だ。
そして、台本に添えて、新しい演出プランがメールに書き添えられていた。
ある意味とても斬新な演出プランで、読んだ瞬間、私の頭はクエスチョンマークでいっぱいになった。
文末に、「どうでしょう」って書いてある。
これは答えを出さねばならない!?
でも、1日考えようと思い、HEPスタッフの皆さんにおたずねしてみる。
すると、「えー!なんで!?」
制作仲間のNさんにも問うてみる。
「また、大変な…!」
偶然出会ったヘアメイクKOMAKIにも話してみる。
「うーん、プランはどっちみち作り直そうと思っていたから、私は大丈夫だよ。けど、大変だねえ!」
そうなのか。
これはやはり大変なことなんだよなあ。
でも、私はやりたいと思ってしまった。
宣伝ビジュアルとかが、急にバババババって、頭に浮かんで来るんですもの。
この頭に浮かんだ宣伝ビジュアルを具体化するかどうかは別として、宣伝コピーやビジュアルが浮かばないものはやらない主義の私にとって、逆もまたしかり。
浮かんでしまった。
やってみようか?
やれるんじゃない?


そんなことをぐるぐる考えていたら、末満さんから電話。
「イー◯バイルってすぐに買えるんですかねえ?」
…『千年女優』のことじゃないのね(笑)。


結局、『千年女優』の話もして、演出プランを最終確認することができた。
末満健一という人のバイタリティ、思い切りの良さ、探究心には本当に敬服する。
さあ、どうなったでしょうか。
気になる方は愛知へ!


愛知版『千年女優』が始まる!

切ない気持ち

大好きなインストバンドSIBERIAN NEWSPAPERのライブに、松村里美が朗読で参加させていただきました。


SIBERIANの音楽には物語がある。
どこか演劇的で、観ながら聴きながら幸せな気持ちになると共に、切なくもなる。
それは、「旋律が切ない」というだけでなく、この瞬間・この7人で奏でる音楽が今ここだけのものなんだと思い知らされるからだと思う。
基本、「ライブ」と名の付くものはすべてそうであるはずなんだけど、SIBERIANの空気感は独特のものがあるように思う。
私が演劇(ライブ)を好きな理由もそこにあって、関わるすべての作品の一回一回に、その「切なさ」を感じてもらえるモノを創りたい、と思うのです。


ともかく、彼らと何かお仕事ができたら嬉しいなと常々思っていたのですが、今回松村を暖かく受け入れていただいて、仲良くしていただいて(笑)、とても嬉しかったのでした。
さて、今から千秋楽。
SIBERIAN NEWSPAPERと松村が、今日はどんな瞬間を生み出してくれるのか。
切なくも楽しみな気持ちで見守りたいと思います。

作戦会議

久しぶりの更新です。
この1ヶ月、至る所で作戦会議をしつづけています。
朝も昼も夜も、お茶もご飯も飲みも。
制作仲間と会い、話し、打ち合わせして、企画書書いて、メールして。
確定申告も無事終了。
でも、カラフル3の1stステージも観に行けなかったし、山根の芝居は開演時間を間違えるし、前渕と中村の芝居に至っては結局観に行けないなんていう大ポカをやらかしてしまいました。
本当に本当にすみません。
やれてないこともたくさんあるので、今週は頑張って追いつこうと思います。

5人組研究

TAKE IT EASY!は5人組。同じ5人組を研究しようと、芸能界で気になった5人組に深く足を突っ込んでみたら、活躍されている方の歴史やあり方はやはり本当におもしろい。グループに歴史あり、ですね。

まずは私にとって5人組の神様「ドリフターズ」。すべてが神がかっていて、DVDや本、何を観ても読んでもおもしろい。毎週毎週、生で新作の舞台劇をやり続けた彼らのバイタリティとそのクオリティの高さ。尊敬です。裸火や水や大掛かりな屋台崩し、夏になると決まって上演されたお化けモノ、楽しかったなあ。「演劇は舞台で見るものだ。DVDでは生の感動の半分も伝わらない」とは、演劇に関わる誰もが思うことで、実際私もそうだと思います。だけど「8時だョ!全員集合」は、なんだかわからない感動がビンビンに伝わってきたなあ、と思うんです。純粋に"演劇"では無いとはいえ、同じ"舞台作品"。テクイジーズも、いつかドリフターズのような5人組になれたらいいなあ、と、恐れ多くも夢描く毎日です。

次に、ジャニーズの「嵐」。もともと役者・二宮和也さんの演技に興味を持っていたんですが、ある日見た深夜番組でメンバー全員に興味を持ち、研究開始。昨年はライブにも参加。ライブのあまりの熱量に、「これで6500円!?そりゃ誰も演劇なんて観にこないよ!」って本気で驚愕しました。今やすっかりただのファンです。でも、「いつかテクイジも、嵐と一緒に仕事したいなあ。」なんてことを本気で思っているあたり、ファンというより、ただの痛い人です。でも『千年女優』舞台化しかり、いつか夢は叶うと信じて、これからも言い続けようと思います(笑)。

そして、北海道出身の5人組演劇ユニット「TEAM NACS」。こちらも大注目の5人組!昨年でしたか、TAKE IT EASY!のワークショップ公演で共演したJちゃんが自身のblogに、TAKE IT EASY!のことを「西のナックス」と紹介してくれていて(同じく「5人組」「演劇ユニット」というところからとは思いますが、なんとも恐れ多い…!NACSファンの方すみません。そしてJちゃんありがとう)、その時から興味が湧き始めました。そしたら『千年女優』の制作をサポートしてくれたTさん(あえて伏せ字)が、かなりのNACSファンで、公演期間中毎日のようにNACSの話を聞かされ、超気になる存在になってしまったのです。今、ちょっとずつ研究を開始しはじめているところ(笑)。そういえば、数年前に山根がNACSのDVDを貸してくれました。公演DVDではなく、なんか、不思議なバラエティ番組ちっくなDVD。彼女も「これを見て研究」とかなんとか言ってた気がする。やっぱり同じグループにいると、行動が似てくるのか…!